モノづくりの仕事で役に立つ国家資格|コイズミデザインキャリア
キャリア

製造業で役立つ国家資格<ボイラー溶接士>

製造業で役立つ国家資格を紹介していきます。
<ボイラー溶接士>

ボイラーや第一種圧力容器、機械などの製造、改造、修理の溶接を行うことが出来る労働安全衛生法に規定された国家資格。
ボイラー溶接士は、溶接作業に関する資格の中で、専門性の高い資格です。
特殊性が高く、少しのミスで大事故につながる恐れがあるため、専門的な知識と高度な技術が求められます。

資格は、普通ボイラー溶接士と特別ボイラー溶接士の二種類あります。
試験は、全国の安全衛生技術センターで実施されます。
普通ボイラー溶接士:ボイラー(小型ボイラーを除く)又は第一種圧力容器(小型圧力容器を除く)の溶接業務のうち溶接部の厚さが25㎜以下の場合または管台、
                                    フランジ等を取り付ける場合の溶接の業務を行う際に必要な資格。
          受験資格は、1年以上溶接作業の経験がある方(ガス溶接・自動溶接を除く)で、添付書類として事業者証明書が必要です。
特別ボイラー溶接士:ボイラー(小型ボイラーを除く)又は第一種圧力容器(小型圧力容器を除く)の溶接(自動溶接機による溶接、
                                     管(ボイラーにあっては、主蒸気管及び給水管を除く)の周継手の溶接及び圧縮応力以外の応力を生じない部分の溶接を除く)の業務を行う際に必要な資格。
                                     受験資格は、普通ボイラー溶接士を取得後、1年以上ボイラーまたは第一種圧力容器の溶接作業の実務経験がある方(ガス溶接や自動溶接を除く)です。
                                     添付書類として普通ボイラー溶接士免許証の写しと事業者証明書が必要です。
試験は、年2~3回(普通・特別・試験会場により異なる)行われ、学科と実技があります。
学科科目は共通です。
・ボイラーの構造及びボイラー用材料に関する知識・ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識・溶接施工方法の概要に関する知識・溶接棒及び溶接部の性質の概要に関する知識
・溶接部の検査方法の概要に関する知識・溶接機器の取扱方法に関する知識・溶接作業の安全に関する知識・関係法令
実技は、普通ボイラー溶接士が、下向き突合せ溶接および立向き突合せ溶接、特別ボイラー溶接士が、横向き突合せ溶接となっています。
学科や実技の免除科目を受けることができることもありますので、詳細は安全衛生技術試験協会のホームページで確認してください。
免許には2年の有効期限が設けられており、その都度更新手続きが必要です。
(公益財団法人 安全衛生技術試験協会:https://www.exam.or.jp/

ボイラーを製造・修理する工場や発電所、プラント設備建設現場などで需要がある資格です。
お問い合わせ