製造業で役立つ国家資格を紹介していきます。
<自動車検査員>
指定自動車整備工場(民間車検場)において、車検のため整備士が行った車両に不備がないか、整備後の車が国の定める保安基準に適合しているか、検査・確認をする業務を行うための国家資格。
保安基準を満たしていることを証明する「保安基準適合証」を発行することが出来、非常に重要な役割を担っています。
更に自動車検査員は、国が行う業務を代行する立場となり、法令によって「みなし公務員」の待遇を受けます。
刑法その他の罰則の適用などについては公務員と同様となります。
自社工場で車検を行える指定自動車整備工場(民間車検場)においては、自動車検査員を最低1名配置しなければなりません。
資格は、各都道府県で行っている自動車検査員教習を受講し、修了試験に合格・申請することで取得できます。
詳細は、各都道府県の自動車整備振興会に問合せしてください。
資格を取得するには、
・受験資格の条件を満たす
・自動車検査員教習を受講する(4回)
・自動車検査員教習試験を受験して合格する(修了試問に合格できなくても、2年以内なら教習免除で1回だけ修了試問の再受験が可能)
・地方運輸局に申請する
<受講資格>
・整備主任者としての実務経験が1年以上
※整備主任者になるには、自動車整備士2級以上の資格が必要
令和9年1月1日より、1級自動車整備士のみが取得可能
・直近の整備主任者研修を受講していること
・勤務先が「指定自動車整備工場(民間車検場)」であること、もしくは承認を受けようとしていること
<試験内容>
法令、通達に関する基礎知識、検査員として実務上必要な知識(道路運送車両法、自賠法、高圧ガス、自動車検査用機械器具の取扱い、自動車点検基準及び保安基準)等について出題されます。
※出題は地方運輸局ごとに異なり、4日間実施される教習の内容から出題されます。
検査員の資格を保有している整備士は、整備と検査を兼務することが出来ますが、自分で整備した自動車の検査を行うことは禁止されています。
事業所で自動車検査員として選任、運輸局に届出をされた場合は、年1度の自動車検査員研修を受講しないといけません。
業務を行う上で高い専門性が求められるため、資格取得後も定期的な研修を受講し、最新の技術や法律などについて常に学習する必要があります。